花粉症

花粉症

花粉症に先手を打ち、早く、確実に症状を抑える。

花粉症の症状

花粉症の症状

スギやヒノキなどの花粉を原因とするアレルギー反応が起こります。
くしゃみ、鼻水、鼻づまりだけでなく、目・喉・皮膚のかゆみ、咳などの症状まで引き起こします。
花粉症もアレルギー性鼻炎の一種であり、花粉の飛散する季節だけ発症するので、季節性アレルギー性鼻炎ともいわれています。
※花粉症によるくしゃみは、連続して何度も続きます。鼻水がさらさらしているのが特徴です。

診断の流れ

1問診

症状の内容、発症時期、季節性のものか、ご家族にアレルギーをお持ちの方がいるか、他にアレルギーをお持ちでないか、今までに治療を受けたことはあるかなど、あらゆる視点からお話しをお伺いします。
アレルギーかどうか、またアレルギーであればその種類の特定のために役立ちます。

2鼻鏡検査

専用の器具(鼻鏡)を用い、鼻の内部の粘膜・鼻水の状態を確認します。
副鼻腔炎や鼻ポリープ、その他鼻中隔湾曲症など、アレルギー以外のあらゆる病気の可能性も疑いながら検査を進めます。

3アレルギー検査

患者さまの症状がアレルギー由来のものかどうかを検査します。 まず、比較的簡単にできる鼻汁好酸求検査を行い、鼻粘膜でアレルギー反応が起こっているかどうかを調べます。
アレルギー反応が強く出ている場合には、血液検査(特異的IgE検査)を行い、原因となっている物質(抗原)を特定していきます。なお血液検査には3割負担の場合、約3,000円~4,000円ほど費用がかかります。

4抗体検査

皮膚反応検査、血中特異性IgE検査、鼻粘膜誘発テストなどにより、抗体を見極め、アレルギーの原因となっている物質を絞り込みます。

5治療へ

治療方法

薬物療法を基本とした治療です。

漢方薬を含め、患者さま一人ひとりの症状に合うように、飲み薬(抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬)や点鼻薬(ステロイド剤・血管収縮薬)を組み合わせて治療していただきます。

※初診以降は、吸引のみのご来院も可能です。
ちょっとした時間に、お気軽に足をお運びください。

患者さまご自身でできる対策(季節性アレルギー性鼻炎(=花粉症))

  • 花粉予報をチェックする。
  • 花粉の飛散が多いときは外出を控える。
  • 外出する場合は、マスク、眼鏡を使用する。
  • 毛織物の衣服は花粉が付着しやすいため、着用を避ける。
  • 部屋に入るとき、衣服や髪を十分に払う。
  • 帰宅後、洗顔・うがい・鼻をかむ。
  • 花粉の飛散が多いときは、窓や戸を閉める。
  • 花粉の飛散が多いときは、洗濯物や布団を外に干さない。
  • 掃除をまめに行う(特に窓際)。

花粉飛散前からのお薬の服用。――花粉症を「予防」する――

花粉飛散前からのお薬の服用。――花粉症を「予防」する――

特に毎年花粉症に悩まされている方には、花粉飛散前からのお薬の服用をお勧めします。

すでに症状が現れてしまった方でも、できるだけ早期に治療を行えば、それだけ進行を抑えることができ、後々にきついお薬を飲まなくてすみます。

スギ花粉に対する舌下免疫療法

従来、アレルギー性鼻炎に対して原因物質(抗原)を少量ずつ皮下注射していきアレルギー反応を抑える皮下免疫療法が行われていましたが、注射の痛みやアナフィラキシーなどの副作用のため一般的ではありませんでした。それに替わるものとして抗原エキスを患者自身で毎日舌の下に垂らす方法が試みられ、注射に比べアナフィラキシーなどの重い副作用も少なく(全くないわけではありません)、有用な治療法として認められました。(なお現在、当院ではこの治療法は行っておりません)